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チャンスの神様は特殊な髪形をしているらしい。前髪はフサフサと長いけれど、うしろのほうには髪がない。つまり、つるつるにはげている。
この神様がむこうから走ってくるのだが(そしてなぜか裸で走ってくるらしいのだが)こちらは待ちかまえていて、「えいっ」とばかり、
その前髪をつかまえなければならない。うっかり逃げられてしまい、「待ってくれ」 追いかけて、うしろからつかまえようとしても、
そこはそれ、つるつるだから手が滑って捕らえることができない。
チャンスとは、そういうものだ、という教訓である。チャンスは好運と解釈しても、よいだろう。
ぼんやりしていたら、せっかくめぐってきたチャンスや好運を捕らえそこなってしまう。
こちらも十分な心がまえを作っておいて、―よし、チャンスがやってきたら絶対につかまえてやるぞ―
その準備があってこそ、はじめてチャンスや好運をわがものにすることができる。
いったん取り逃がしたチャンスは、たしかに追いかけてつかまえられるものではないけれど、チャンスの神様は、思いのほか何度も走ってくる。
一回こっきりではない。だから逃げられてしまい、―まずかったなあ―と後悔していると、またむこうから走ってくる。
今度も取り逃がし、ようやく、―次こそ―と待ちかまえていると、やっぱりノコノコと走ってくる。そこでつかまえればよろしい。
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