イメージ

ゴルフ豆知識

目次

コンテンツ

2019年ゴルフ規則について(ガイダンス)(2019年1月号掲載)

 本年11月、日本ゴルフ協会より、2019年1月1日から施行される新しいゴルフ規則が発売されました。これは、スコットランド、セントアンドルーズに本拠地をおくR&Aと、ニュージャージー州、リバティコーナーに本拠地をおくUSGAにより制定された世界共通のゴルフ規則を、日本ゴルフ協会が翻訳したものです。

 これまでも4年に1回、大きな変更を繰り返してきたゴルフ規則ですが、今回は、1984年以来の大きな変更が行われています。多くのルールが変更になるほか、いくつかの用語も変更になっています。

 急に、これまでずっと慣れ親しんできたやり方・用語が来年から変わると言われても、面食らう方も多いと思います。ただ、今回の変更は、ゴルフ規則をよりわかりやすく、簡単に、不要な罰をなくし、プレーのペースに役立つようにするために行われたそうです。従来のゴルフ規則をご存じの方は、変更のポイントさえ押さえれば、スムーズに移行ができるのではないかと思います。本コーナーでは、そのお手伝いとなるよう、新ルールについて紹介していきたいと思います。

 新しいゴルフ規則書は、フルバージョンと、プレーヤーのために作られた簡略版であるプレーヤーズ版の、2種類が用意されています。いずれも吉備カントリークラブの売店でお買い求めいただけます。

 また、吉備カントリークラブの会員の皆様には、2018年末に主要な変更点のまとめを送付させていただきましたほか、クラブハウス内にも掲示しております。

 いずれの資料も、日本ゴルフ協会(JGA)のホームページより閲覧可能ですのでご参照ください。(http://www.jga.or.jp/

  なお、今回の変更は世界共通のもので、吉備カントリークラブのクラブ競技、コンペなども、2019年1月からこの新しい規則が全面的に適用となります。しかしながら、新規則は大きな変更が多く、実際には多数の混乱が発生することが予想されるため、吉備カントリークラブでは、競技委員会に於きまして2019年12月31日までを移行期間とすることが決定されました。これにつきましても、手帳と一緒に案内を送付させていただきましたほか、ハウス内に掲示しておりますのでご覧くださいませ。

▲ページトップに戻る

間違って、肩の高さからドロップしたらどうすればいい? (2019年2月号掲載)
Q  今年からドロップは膝の高さからすることに変更になったそうですが、うっかり肩の高さからドロップしてしまいました。こんなとき、どうすればよいのでしょう。
A  ストロークする前に、無罰で、膝の高さからドロップしなおさなければなりません。
解説  規則14.3b「球は正しい方法でドロップしなければならない」には、次のようにあります。
  球を間違った方法でドロップした場合:
  • プレーヤーは正しい方法で再びドロップしなければならず、プレーヤーがそうしなければならない回数に制限はない。
  • 間違った方法でドロップした球は、規則14.3c(2)に基づいてプレースしなければならなくなる前に行う2回のドロップにはカウントしない。
プレーヤーが再びドロップをせずに、その代わりに間違った方法でドロップした球が止まった場所からストロークを行った場合:
  • その球を救済エリアからプレーした場合、プレーヤーは1罰打を受ける(しかし、規則14.7aに基づく誤所からのプレーはしていない場合)。
  • しかし、球を救済エリアの外からプレーした、またはドロップしなければならないのにプレースした後にプレーした場合(どこからプレーしたかにかかわらず)、プレーヤーは一般の罰を受ける。
 このように、球をストロークする前に誤りに気付けば、正しい方法でやり直すことができ、罰も発生しません。
 しかし、誤りに気付かずにストロークをしてしまった場合、罰を受けてプレーを続けなければなりません。
 肩の高さからドロップした球が救済エリア内に止まっていて、それを打った場合は1打罰。救済エリア内に止まっていなかった場合には、一般の罰、つまり2打罰を受けることになります(2019年から、ドロップした球は救済エリア内に止まらなければなりません)。
 なお、吉備CCでは特別競技規則を設けております。2019年12月までは、不注意や、規則の変更を知らなかった場合に限り、現行の規則に違反した場合も、2018年規則の違反とならない場合は罰が免除されます。

▲ページトップに戻る

折れたクラブは交換できる? (2019年3月号掲載)
Q  クラブを14本持ってスタートしたのですが、あるホールでティショットをしたら、ドライバーが折れてしまいました。昼休憩の際、新しいドライバーに取り替えてもいいのでしょうか?
A  取り替えることはできません。
解説  規則4.1b(3)には次のようにあります。
 紛失または損傷したクラブの取り替えの禁止。プレーヤーが14本のクラブを持ってスタートした後、あるいは14本のクラブ制限までクラブを追加した後、ラウンド中、または規則5.7aに基づくプレーの中断中にクラブを紛失または損傷した場合、プレーヤーはそのクラブを別のクラブに取り替えてはならない。
 よって、質問のケースではクラブを取り替えることはできないのです。
 ただし、プレーヤーのクラブが13本以下だった場合、プレーヤーはクラブを14本まで追加することは認められていますので、その追加分として新しいドライバーを加えることはできます。
 また、規則4.1b(3)には例外があり、「プレーヤーのクラブがラウンド中(規則5.7aに基づくプレーの中断中を含む)に、外的影響、自然の力によって、またはプレーヤーまたはそのプレーヤーのキャディー以外の人によって損傷した場合」には、「損傷したクラブをあらゆるクラブと取り替えることができる。」となっていますので、例えば「同伴プレーヤーに踏まれた」など、プレーヤーとそのキャディが損傷の原因となっていない場合には、取り替えが認められます。

▲ページトップに戻る

カラスに球を持っていかれた! (2019年4月号掲載)
Q  2打目を打とうと球に向かっていたところ、カラスが球をくわえて持って行ってしまいました。この場合どの様にすればいいでしょうか?
A  カラスが球を持って行く様子が目撃されていますので、罰はなく、球を元あった箇所にリプレースしなければなりません。
解説  カラスは規則上「外的影響」に定義されます(旧規則での「局外者」に相当します)。規則9.6「外的影響が拾い上げた、動かした球」には次のようにあります。
 外的影響(ストロークプレーの別のプレーヤーや別の球を含む)がプレーヤーの球を拾い上げたり、動かしたことが「分かっている、または事実上確実」な場合:
  • 罰はない。そして、
  • その球を元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)。
 これはそのプレーヤーの球が見つかっていたかどうかにかかわらず適用する。
 しかし、外的影響が球を拾い上げたり、動かしたことが「分かっている、または事実上確実」ではなく、その球が紛失となった場合、プレーヤーは規則18.2に基づいてストロークと距離の救済を受けなければならない。
 質問のケースでは、カラスが球を動かしたことは「分かっている、または事実上確実」です。よってこの規則の通り、無罰で球を元の位置にリプレースしなければなりません。元の球が回収不能の場合は、別の球に取り換えることができます。
 ただし、無罰でリプレースできるのは「分かっている、または事実上確実」な場合のみです。これは確率で言うと「95%以上」だそうです。「ボールがこっちに飛んで来たので絶対にOBではない、周辺にはカラスが飛んでいる」という状況だけでは、地面に埋まった可能性や、芝の深いところに隠れている可能性を排除できないため、「カラスが持って行ったことは事実上確実」とは言えません。その場合は、紛失球として元の位置から打ち直さなければなりません。

▲ページトップに戻る

球を捜索中に蹴とばしてしまった (2019年5月号掲載)
Q  球が深いラフに入ったので捜索していたところ、球があることに気づかず、うっかり蹴っ飛ばしてしまいました。こんなとき、どうすればいいのでしょう。
A  無罰で、元の位置にリプレースしなければなりません。
解説  規則7.4「見つけようとしている、または確認しようとしているときに偶然に動かされた球」には次のようにあります。
 見つけようとしている、または確認しようとしている間に、プレーヤー、相手、他の誰かがそのプレーヤーの球を偶然に動かした場合、罰はない。偶然に球を動かした場合、その球は元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)。
 これにより、回答の通り、プレーヤーは蹴ってしまった球を無罰でリプレースしなければならないのです。
 なお、質問のケースは蹴っ飛ばしてしまった場合ですが、踏みつけて地面にめり込んでしまった場合でも同様です。ただ、その場合はリプレースしようにも、地面にはボールマークが残っていると思われます。この場合は、規則14.2d「元のライが変えられた場合に球をリプレースする場所」が適用になります。この内容は次の通りです。
 拾い上げたり、動かした後にリプレースしなければならない球のライが変えられた場合、プレーヤーはその球を次の方法でリプレースしなければならない:
(中略)
(2) 砂の中以外の場所にある球。球が砂の中以外の場所にあった場合、プレーヤーはその球を、元のライに最も近く、最も似ていて、次の要件を満たす箇所に置くことによってリプレースしなければならない:
  • 元の箇所(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2c参照)から1クラブレングス以内。
  • ホールに近づかない。そして、
  • その箇所と同じコースエリア。
 この規則に従い、プレーヤーは球ボールマークのない場所にリプレースしなければなりません。グリーン上以外では、ライの改善となるボールマークを修理することはできませんので、ご注意ください。

▲ページトップに戻る