グリーンの境目にある球は拭けるの?
(2019年6月号掲載)
Q.
球がグリーンとカラーの境目にある場合、その球はグリーン上の球として、マークして拾い上げ、拭いてもよいのでしょうか?
A.
球の一部がパッティンググリーンに触れているのであれば、グリーン上の球として、マークして拾い上げ、拭くことができます。
【解説】
規則13.1a「球がパッティンググリーン上にある場合」には、次のようにあります。
次の場合、球はパッティンググリーン上にある:
- 球の一部がパッティンググリーンに触れている。または、
- 球の一部がパッティンググリーンの縁の内側にあって物(例えば、ルースインペディメントや障害物)の上や中にある。
よって質問のように、パッティンググリーンとジェネラルエリア(カラーやフェアウェイ、ラフなど)の境目に球があるケースでは、球の一部がパッティンググリーンに触れていれば、その球はパッティンググリーン上にあるとみなされます。
ただし、球がジェネラルエリア以外との境目にある場合は、話が異なります。例えば、グリーンの中にバンカーがあるようなコースでは、バンカーとグリーンの両方に球が触れている状況もありえますが、この場合は、規則2.2c「球があるコースエリアの決定」が適用になり、球はバンカーにあるとみなされます。その規則の内容は次の通りです。
- 球の一部が2つの特定のコースエリアにある場合、球は次の順番で最初となる特定のエリアにあるものとして扱う:ペナルティーエリア、バンカー、パッティンググリーン。
よって、パッティンググリーンとバンカーの両方に球が触れている場合はバンカーの方が優先されるため、その球はバンカー内にあるとみなされるのです。
同様に、バンカーとペナルティーエリアが接しているようなコースでその両方に球が触れている場合には、その球はペナルティーエリアにあるとみなされます。