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カート道から救済を受けたのにまだ足がかかるときは?(そもそも球を救済エリア内にドロップしていない場合)

(2020年9月号掲載)

Q.

 球がカート道の上にあったので、拾い上げて横のラフにドロップしたところ、球はその場で止まりました。しかし、その球を打とうとすると、カート道に足がかかってしまいます。こんなとき、どうすればいいのでしょう?

A.

 球を「救済エリア」内にドロップするよう、やり直さなければなりません。

【解説】

 前回のまめ知識で、カート道から救済を受けてもまだカート道にスタンスがかかる場合、再ドロップしなければならないことをご紹介しました。救済を受ける際、球は「救済エリア」にドロップされ、その中に止まらなければなりませんが、その救済エリアは、スタンスも含めて「異常なコース状態によるすべての障害からの完全な救済」とならなければならないためでした。

 ただ、前回は救済エリア内にドロップされた球が転がって、救済エリア外に出たケースでした。今回の質問では、ドロップされた球はその場で止まっています。よって、球ははじめから救済エリア内にドロップされていないということになります。

 球がはじめから救済エリアにドロップされなかった場合は、規則14.3bが適用になります。その内容は次の通りです。

14.3b 球は正しい方法でドロップしなければならない
プレーヤーは球を正しい方法でドロップしなければならず、次の3つのすべてを満たさなければならない:
  1. プレーヤーが球をドロップしなければならない。ドロップはプレーヤー自身がしなければならない。プレーヤーのキャディーやその他の人はドロップすることはできない。
  2. 球は膝の高さからプレーヤーや用具に触れないように真下にドロップしなければならない。プレーヤーは次の要件を満たすように球を膝の高さから放さなければならない:
    • プレーヤーが投げたり、回転をかけたり、転がしたりせずに、または球が止まることになる場所に影響を及ぼす可能性のあるその他の動きをせずに、球が真下に落下する。そして、
    • 球が地面に落ちる前にそのプレーヤーの体や用具に触れない。
    「膝の高さ」とは、真っすぐ立ったときのプレーヤーの膝の高さのことである。
  3. 球は救済エリアにドロップしなければならない。プレーヤーはその球をドロップするとき、その救済エリアの中または外に立つことができる。
上記(1)~(3)の要件のどれかに違反して球を間違った方法でドロップした場合:
  • プレーヤーは正しい方法で再びドロップしなければならず、プレーヤーがそうしなければならない回数に制限はない。
  • 間違った方法でドロップした球は、規則14.3c(2)に基づいてプレースしなければならなくなる前に行う2回のドロップにはカウントしない。
プレーヤーが再びドロップをせずに、その代わりに間違った方法でドロップした球が止まった場所からストロークを行った場合:
  • その球を救済エリアからプレーした場合、プレーヤーは1罰打を受ける(しかし、規則14.7aに基づく誤所からのプレーはしていない場合)。
  • しかし、球を救済エリアの外からプレーした、またはドロップしなければならないのにプレースした後にプレーした場合(どこからプレーしたかにかかわらず)、プレーヤーは一般の罰を受ける。

 以上の通り、球が救済エリア内にドロップされなかった場合は、規則上「間違った方法でドロップされた場合」ということになります。この場合、プレーヤーは、球が正しい方法でドロップされるまで、何度でもドロップをやり直さなければならないのです。

 前回のまめ知識で、「ドロップは2回まで、その次はプレース」と紹介しましたが、それは、球が正しい方法でドロップされた場合の話でした。そもそもドロップの方法が間違っている場合には、回数の制限はないのです。

 もしも間違った方法でドロップされた球をプレーしてしまった場合、その球が救済エリア内にあったかどうかで罰打が変わってきます。ドロップの方法は間違っていたが、球は結果的に救済エリア内に止まっていた場合、プレーヤーは1打の罰を受けます。ドロップの方法が間違っていて、さらに球も救済エリア内に止まっていなかった場合は、2打罰です。質問のケースはこちらに該当します。

 また、間違った方法でドロップされているのに、2回目のドロップの後に球を拾い上げてプレースした場合、上記規則の最後の一文、「ドロップしなければならないのにプレースした」に該当し、2打罰となってしまいます。

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