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球が当たりそうになったので、レーキを取り除いた!

(2021年7月号掲載)

Q.

同伴者がグリーンに向けて打った球が、自分の足元にあったバンカーレーキに当たりそうになったので、思わずそのレーキを取り除いてしまいました。この場合、なにか罰はあるのでしょうか。

A.

レーキを取り除いた人が2打の罰を受けます。

【解説】

規則11.3には次のようにあります。

11.3  動いている球に影響を及ぼすために故意に物を動かす、または状態を変える
球が動いている場合、プレーヤーはその球(プレーヤー自身の球か別のプレーヤーの球であるかにかかわらず)が止まる可能性のある場所に影響を及ぼす目的で、次のことを故意に行ってはならない:
  • 規則8. 1 aに規定されている行動をとることにより物理的状態を変える(例えば、ディボットを戻す、または盛り上がった芝の区域を押さえつける)。または、
  • 次のものを拾い上げる、または動かす:
    • ルースインペディメント(規則15.1a例外2参照)。または、
    • 動かせる障害物(規則15.2a例外2参照)。
例外-旗竿を動かすこと、パッティンググリーンに止まっている球、プレーヤーのその他の用具:この規則はプレーヤーが次のものを拾い上げたり、動かすことを禁止していない:
  • 取り除いた旗竿。
  • パッティンググリーンに止まっている球。または、
  • プレーヤーのその他の用具(パッティンググリーン以外の場所に止まっている球やコース上のボールマーカーを除く)。
球が動いている間にホールから旗竿を取り除くこと(付き添うことを含む)は、この規則ではなく、規則13.2で扱う。

以上のとおり、球が動いている場合、その球が止まる可能性のある場所に影響を及ぼす目的で、「動かせる障害物」を拾い上げることは禁止されています。動かせる障害物とは「合理的な努力でその障害物やコースを損傷させずに動かすことができる障害物」のことを指し、バンカーレーキはそれにあたりますので、回答の通り、レーキを取り除いた質問者は2打の罰を受けることになります。

一方で、取り除いた旗竿、パッティンググリーンに止まっている球、プレーヤーのその他の用具は、例外として、拾い上げたり、動かしたりすることができます。よって、もしも質問の状況で、球が当たりそうになったのがバンカーレーキではなくパッティンググリーン上の球やプレーヤーのクラブだったとしたら、球が当たらないように拾い上げても、誰にも罰はありません。 

なお、この規則11.3は、行動の結果は関係ありません。つまり、この規則では故意に行動すること自体が違反であり、結果的にその行動が球に影響を及ぼしたかどうかは関係がないということです。例えば、動いている球が当たらないようにバンカーレーキを動かしたのであれば、結果的にそこに球が来なかったとしても、レーキを動かした人は2打の罰を受けます。逆に、単にバンカーをならす目的でレーキを拾い上げた直後に、偶然他のプレーヤーの打った球がその場所を通過したような場合は、誰にも罰はありません。

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