イメージ

同じ規則に連続で違反したときの罰は?

(2021年8月号掲載/一部変更)

Q.

バンカー内の球を打つ前に素振りを3回行い、そのつどクラブヘッドでバンカー内の砂に触れました。すると同伴者から、素振りでバンカー内の砂に触れる行為は2打罰であると指摘されました。今回、3回連続して違反しているのですが、この場合、2打罰を3回分で、計6打罰になってしまうのでしょうか?

A.

この場合は2打罰のみとなります。

【解説】

規則1.3C(4)には次のようにあります。

複数の規則違反に対する罰の適用。プレーヤーが、介在する出来事(例えば、ストロークを行う、またはその違反に気づく)が起きる前に複数の規則に違反したり、同じ規則に複数回違反した場合、適用する罰はプレーヤーが何をしたかによる:
  • 違反が関連しない行為の結果であった場合。プレーヤーは各違反に対し、別々の罰を受ける。
  • 違反が1つの行為、または関連する行為の結果であった場合。プレーヤーは1つの罰だけを受ける。しかし、その行為(または複数の行為)が異なる罰を伴う複数の規則に違反した場合、より重い方の罰を適用する。例えば:
    • 複数の手続きの違反。プレーヤーの1つの行為、または関連する行為が、球をマークする、拾い上げる、ふく、ドロップする、リプレースする、プレースする手続きに関する複数の要件(各要件の違反は1打の罰となる)に違反した場合、プレーヤーは合計で1罰打を受ける(例えば、球の箇所をマークせずに球を拾い上げたことと、認められていないのにその拾い上げた球をふいたことの両方に違反した場合)。
    • 間違って取り替えた球を誤所からプレーする。ストロークプレーで、プレーヤーが規則6.3bに違反して認められていないのに取り替えた球をプレーし、しかも規則1 4 . 7 aに違反して誤所からプレーした場合、プレーヤーは合計で2罰打を受ける。
    • 手続きの違反と、取り替え/誤所の違反が同時に起きる。ストロークプレーで、プレーヤーの1つの行為、または関連する行為が、罰が1打となる1つまたは複数の手続きの要件に違反し、同時に間違って取り替えた球をプレーすることと誤所からのプレーをすることの1 つまたは両方の規則にも違反した場合、プレーヤーは合計で2罰打を受ける。
しかし、罰ありの救済(例えば、規則17 . 1、規則18 . 1、規則19 . 2に基づく1打の罰)を受けることに対してプレーヤーが受ける罰打は他の罰に追加して常に適用される。

以上のとおり、同じ規則への複数回の違反が「関連しない行為」の結果であった場合には、プレーヤーはそれぞれの違反に対し、別々の罰を受けます。一方、それが「1つの行為」、または「関連する行為」の結果であった場合、プレーヤーは1つの罰だけを受けます。

質問のケースでは、プレーヤーは素振りという「1つの行為」で、3回連続して砂に触れています。そのため、プレーヤーは1つの罰、つまり、規則12.2b「バンカーの砂に触れることに関する制限」の違反の罰(2打罰)を、1つだけ受けるのです。

なお、規則の冒頭にあるとおり、これは「介在する出来事」の前にすべての違反があった場合の話です。もしも違反が「介在する出来事」の前後に行われていた場合には、前後それぞれに対して罰が発生してしまいます。

「介在する出来事」とは、具体的には、

  • ストロークを行うこと
  • 球をインプレーにすること
  • 違反に気づくこと

の3種類のことです(オフィシャルガイド1.3c(4)/1)。

同伴者に注意されることは、このうち「違反に気づくこと」にあたります。よって、もし同伴者に注意された後も同じ違反を犯した場合には、プレーヤーは2罰打と2罰打、計4罰打を受けなければならないのです。

目次に戻る