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埋まってる小石は取りのぞける?

(2021年9月号掲載)

Q.

プレー中、自分の打った球がベアグラウンド(土がむき出しになっている箇所)に止まったのですが、そこには小石が転がっていたり地面に埋まっていたりしていて、そのまま打つとクラブに石が当たってしまいそうです。こんなとき、何か救済はあるのでしょうか?

A.

それらの小石のうち、地面に転がっているものは無罰で取り除くことができますが、そのことが自分の球を動かす原因となってはいけません。また、地面に埋まっている小石のうち、固くくい込んでいる(つまり、簡単に拾い上げることができない)小石は取り除くことができず、他に受けられる無罰の救済もありません。

【解説】

ゴルフには、コースはあるがままにプレーしなければならないという原則があります。それは規則8.1において扱われていますが、そこには同時にいくつかの例外も記されています。そのひとつが、「ルースインペディメント」の取り除きです。

ルースインペディメントについて具体的に定めた規則15.1では、プレーヤーは「コース上やコース外のどこででも」、「罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ」ると定められています。よって質問のケースでも、小石がルースインペディメントであれば、プレーヤーはそれを取り除くことができます。

では、ルースインペディメントとは何なのでしょうか。そのことは、ゴルフ規則書の「定義」で定められており、その内容は次の通りです。

ルースインペディメント
分離した自然物。例えば:
  • 石、分離した草、葉、枝、小枝。
  • 動物の死骸や排泄物。
  • ミミズ、昆虫や簡単に取り除くことができる類似の動物、そしてそれらが作った盛り土やクモの巣(例えば、ミミズの放出物や蟻塚)。そして、
  • 圧縮された土の塊(エアレーションプラグを含む)。
次のものは分離した自然物(つまりルースインペディメント)として扱わない:
  • 付着している、または生長している。
  • 地面に固くくい込んでいる(つまり、簡単に拾い上げることができない)。
  • 球に貼り付いている。
特別な場合:
  • 砂、バラバラの土はルースインペディメントではない。
  • 露、霜、水はルースインペディメントではない。
  • 雪と自然の氷(霜以外)は、プレーヤーの選択で、ルースインペディメントか、または地面の上にある場合は一時的な水のいずれかとなる。 
  • クモの巣は他の物に付着していたとしてもルースインペディメントである。

以上のように、ルースインペディメントとは、基本的には「分離した自然物」のことです。よって小石も基本的にはルースインペディメントになりますので、プレーヤーはそれをいつでも取り除くことができます。

しかしながら、定義の中にあるように、地面に固く食い込んでいる、つまり簡単に拾い上げることができない小石は、分離した自然物ではないということで、ルースインペディメントとしては扱われず、取り除くことは認められません。

地面に固く食い込んでいる石まで取り除いてしまうと、それはライの改善となり、2打罰となってしまうのです。プレーヤーは、そのままプレーするか、1罰打でアンプレヤブルの球の救済(規則19)を受けるかしなければなりません。

なお、回答中でも述べているように、プレーヤーがルースインペディメントを取り除いたことが自分の球を動かす原因となってはいけません。もしそうなった場合には、プレーヤーは1罰打を受け、球は元の箇所にリプレースしなければならないので注意してください(規則15.1b)。

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