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球が下に沈み込んだのも、ペナルティになりますか?

(2022年2月号掲載)

Q.

プレー中、ラフに止まった球を打とうとクラブを構えたところ、クラブで芝を動かしてしまい、球が少し下に沈んでしまいました。球は横方向には動いていないのですが、この場合も球を動かしたことになり、罰が発生するのでしょうか?

A.

球を動かしたことになり、1打罰となります。

【解説】

規則の定義では、球が動いたかどうかの基準を定めています。

動いた

止まっている球が元の箇所を離れて他の箇所に止まり、それが肉眼によって見ることができる(誰かが実際にそれを見ていたかどうかにかかわらず)場合。

このことは球が元の箇所を離れ、上下、水平、どの方向に動いたかにかかわらず適用する。

球が揺れている(または振動している)だけで、元の箇所に留まっている、または戻っている場合、その球は動いたことにはならない。

以上のとおり、球が上下方向、水平方向のどの方向に動いたとしても、元の箇所を離れて他の箇所に止まったことが肉眼で確認できれば、その球は動いたことになります。そのため質問のケースでも、プレーヤーは1打罰を受けるのです。

なお、「肉眼によって見ることができる」というのは、その瞬間を見ていたかどうかという話ではなく、移動の距離に対しての話です。つまり、肉眼で確認できないほどのわずかな動きは無視する、という意味です。

また、プレーヤーが球を動かす原因となった場合、球は元の場所にリプレースしなければなりません。リプレースせずにそのままプレーした場合は、さらに2罰打が加算されます(規則9.4)。

ただ、今回は芝の上に球があったので、リプレースをしようとしても元の場所(高さ)に止まらないかもしれません。その場合は規則14.2eに従って処置します。つまり、もう一度同じ箇所でリプレースを試し、それでも球が止まらない場合には、「同じジェネラルエリア内のホールに近づかない場所で、その球が止まる最も近い箇所」に球をリプレースします。多くの場合、その箇所は、球をリプレースしようとして球が沈み込む、その地点になると思われます。

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