かつて夢を抱いた青年だった僕ら   1998/08/07

 
かつて 僕らは何も知らなかった
何も知らなかったけど 何もおそれるものはなかった
僕らは暴れ 長い旅をし 山のように多くの失敗をくり返した
恋が 泡のようなものだということも
あんなに憧れた夢や希望が
鏡の中の 薄っぺらな存在でしかなかったことにも気付いてしまった
 
お金が人生のすべてではないにしても
時には人間の一生を支配することも知った
無責任で小さな暴力が 女の運命をいとも簡単に不幸へと導くことも
昼間 妙に腰の低い親父が
日暮れとともに変身し 女たちの前に雄々しく君臨することも知った
存在する値打ちもない愚かな男たちよ
悔い改める気持ちがないなら
いいだろう
女々しく いつまでもながらえるがいい
 
いま 僕らは
強く 強く 唇を噛みしめながら
若い人たちに告げたい
 
甘えてるんじゃない!
×♂♀☆★◎◆◆◆▼↓↓↓↓↓↓↓
きみたちこそ自由人
 
 
 

 
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