まだ見ぬ僕の明日のために    2004/10/24


 確かに君の言うとおりだ
 もうぶっ飛ばせる歳じゃない
 だけどエンジンはまだまだ使えるよ
 僕は僕に問いかけながら
 アクセルを踏み込む
 
 
 無慈悲に過ぎ去る時よ
 不用意に男たちを挑発してはならぬ
 聖人は哀れな中年に「勇気」の二文字を投げたが
 その鋭利な言葉は
 不運にも病んだ心に突き刺さった
 ああ 妻がまたため息をついた
 僕の絶叫は静寂を切り裂いたか
 それとも弱々しく夜の闇に消えていったのだろうか
 
 
 申し訳ないが
 僕のエンジンはまだ使える
 僕は僕に問いかけながら
 ゆっくりとアクセルを踏み込む
 まだ見ぬ僕の明日のために
 
 
 

 
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