確かに君の言うとおりだ もうぶっ飛ばせる歳じゃない だけどエンジンはまだまだ使えるよ 僕は僕に問いかけながら アクセルを踏み込む 無慈悲に過ぎ去る時よ 不用意に男たちを挑発してはならぬ 聖人は哀れな中年に「勇気」の二文字を投げたが その鋭利な言葉は 不運にも病んだ心に突き刺さった ああ 妻がまたため息をついた 僕の絶叫は静寂を切り裂いたか それとも弱々しく夜の闇に消えていったのだろうか 申し訳ないが 僕のエンジンはまだ使える 僕は僕に問いかけながら ゆっくりとアクセルを踏み込む まだ見ぬ僕の明日のために |