エピローグがはじまる 2006/01/08
ずっと石の心を抱いて
寒さにふるえ
おさみし山から吹き降ろす
理不尽な風に立ち向かっていたのに
ほら 朝陽が昇る
ひとつまたひとつと
あんなにもけなげに花が開いていく
早起き山には駆け引きも打算もない
めざめよ
誰かがバイオリンを構え
たおやかな調べを奏ではじめた
あれは聴き覚えのある序曲
僕のエピローグがスタートしたらしい
詩集に戻る