神楽舞    2004/10/24


 イチョウの老木を夕陽が染める
 どこからこの地に来たのか
 悔いはないのか
 神社の境内には露店
 空になった酒樽が転がり
 太鼓が時を刻む
 
 イチョウの老木を夕陽が染める
 そろそろ彼を解き放ってやらねばならぬ
 梢に身を潜める烏天狗
 こわれゆく魂
 神楽は光と闇に向き合い
 太夫たちは舞い続ける
 
 

 
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