運命を超えよう 2006/06/27
僕はいま両手を広げ
青い草の上に寝ころんでいる
いうまでもない
流されるに任せるのはたやすい業だ
このままずっと
こうしているのも悪くはない
だけど君はまだ生まれたままで
夏も冬も
春の桜も秋の枯葉も知らない
緑の水面(みなも)を覆うのは
睡蓮の葉の群れ
梅雨空から降り注ぐのは
腐れ神の怒りの投げつぶて
腐れ神の怒りの投げつぶて
そうとも
腐れ神の怒りの投げつぶて
真っ白なキャンバスには
君のどんな風景がふさわしいのか
もう少し深く考えよう
道を切り拓こう
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