時計をとめて       2014/05/28


自堕落な日々の背後には
氷のような自虐が隠れている
休むことを知らない時計の秒針が
萎えた魂に容赦なく突き刺さる
姿の見えない死神は
誰の歌に合わせてハミングしているのか
もうちょっとだけ
お願いだから怠けていたい
そんな気分を打ち砕くには充分な戦慄だ
 
自堕落な日々の肩越しに
焦燥が背伸びをし
不適に白い歯を見せたら
僕はもう居ても立ってもいられなくなる
 
さあ 飾らない魂を抱いて
目的もなく旅立とう
優しさに包まれた
風に舞う枯葉のように
友はクーラーボックスに鎮座する
宮下の男の勲章
 
 

 
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