オリーブの幼い苗が風に揺れている まるでしつらえられた道 大きな疑問に押しつぶされ 黙り込み潮風を胸に吸えば 眼下には金色の海が広がる ああ なんて遙かな時を こんなにも黙々と進んできたのだろう 友情は思い出の額に仕舞われ 裏切りの恋は もう屑籠の中にもない 腐った街には唾を吐きかけ 恥ずべき過去には花を飾ろう ギターを抱えて オールドボーイが歌うのは純情 さあ みんな浮かれて踊ろう ああ なんて遙かな時を こんなにも黙々と進んできたのだろう 自問すれば ただ流されてきただけの海が横たわる 昨日までは昨日まで いまは誰かの役に立ちたいんだと拳を握れば つまりは自分のためじゃないかと笑われ トゲ刺す言葉に 自分のためならこれほど強くはなれないさと せめて小さく呟いてみる ギターを抱えて オールドボーイが歌うのは純情 さあ 今夜は浮かれて踊ろう |