冬の猫 2000/01/15
眠そうな目をして
忘れたころに庭の日だまりにやってくる
やつれているわけではなく
もの欲しげでもなく
ただ眠そうな目をして
ともだちはいるのか
家族はいるのか
見つめると見つめ返した
飄々として
それは自ら望んだ孤独なのか
怖れるものはないのか
愛に未練はないのか
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