卒業 (仮題)           2003/02/09


読書会で君が
話す言葉がいつも
新鮮すぎて悔しかった
 
僕は無理に強がり
難解な理論で
純粋な君を煙に巻いた
 
卒業が近付き
文芸部の仲間と
冬の海辺に旅行をした
 
これからみんなそれぞれ
自分の道を求めて
歩き始める門出の旅
 
僕は瀬戸の海に誓う
自分らしくあろうと
辛いときには素直に泣こうと
 
仲間とここにいること
この時間のことを
忘れはしない支えにしたい
 
さあみんな頑張ろう
悔やんだりはすまい
雄々しく何度でも立ち上がろう
 
ひとつだけききたい
ことがあるにはある
とっぽいヤツと笑われるだろうか
 
文集に載せた
君の詩がなぜか
僕に対する告白に思え
 
ひとつだけききたい
ことがあるにはある
あれは僕の勘違いかい
 
 

 
★ 新曲シリーズの第2弾です。
 基本的には、でっち上げの世界を創作したいと構想を練っています。
 でも、どうしてもどこかですれ違った世界に似てる。
 私小説風ですが、創作…かな。
 タイトルを仮題としたのは、「カモメ」も「卒業」もすでに名作が作られていて、おもしろくないから。
 それ以前に、僕の作品でかぶってないかなとも心配しました。
 
 

 
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