冬の月 2000/02/05
恥じらいを包み込んだ
冒険のドレス
息をのむ庭のゴールドクレスト
優しく笑いかけるのは
卑怯めく
紳士の手管
闇は草を濡らし
静寂はおんな色の情熱を奏でる
背伸びした初めての口紅が
ひつじ色の部屋に入れば
ロマンスめく
バーレスクの夜
刻々と空気は凍り
静謐な冬の月だけが吠える
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