時間を買う  2011/10/02
 

交通事故の賠償金を加害者が容易には払えないというケースがあります。
こうした場合、以前の僕なら、
「毎月1万円ずつでも2万円ずつでも、払えるだけ払ってもらう。つまり、分割払いにしてやってはどうか」 そうアドバイスしていました。
ある弁護士にその話をしたとき、彼は、自分はそれは勧めていないと言います。
大幅に負けてやっても、一括払いを勧めると。
加害者が、その時は誠実に払うつもりでも、そこは人間、先のことはわかりません。
一方、被害者側は、毎月の支払日が近付くと約束が守られるかどうか不安になる。
遅れれば催促もしなければならない。
そんな不愉快な時間を楽しい時間に変える。
つまり、いまこの段階で問題を終わらせてしまうことで、その先の楽しい時間を買うのだというのです。
そう思えば腹も立たない。
負けてやったと思えば悔しいかも知れないけど。
 
この話はどこかでもしました。
最近は僕は、時間を買うという感覚は、いろんなケースで大切かも知れないと思っています。
飛行機を利用するのも時間を買ってる意味があるし、元気なうちに仕事を辞めるのも、そうですよね。
残された時間が短くなればなるほど、どうにかならぬかと、時間を買う算段をするようになるのでしょうか。
 
ということで、来年の4月から先の時間を買います。
料金は放棄した年収額ということです。
僕の時間も、ここまできたら安い。(^ω^)
 
 
 

 
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