交通事故の賠償金を加害者が容易には払えないというケースがあります。 こうした場合、以前の僕なら、 「毎月1万円ずつでも2万円ずつでも、払えるだけ払ってもらう。つまり、分割払いにしてやってはどうか」 そうアドバイスしていました。 ある弁護士にその話をしたとき、彼は、自分はそれは勧めていないと言います。 大幅に負けてやっても、一括払いを勧めると。 加害者が、その時は誠実に払うつもりでも、そこは人間、先のことはわかりません。 一方、被害者側は、毎月の支払日が近付くと約束が守られるかどうか不安になる。 遅れれば催促もしなければならない。 そんな不愉快な時間を楽しい時間に変える。 つまり、いまこの段階で問題を終わらせてしまうことで、その先の楽しい時間を買うのだというのです。 そう思えば腹も立たない。 負けてやったと思えば悔しいかも知れないけど。 この話はどこかでもしました。 最近は僕は、時間を買うという感覚は、いろんなケースで大切かも知れないと思っています。 飛行機を利用するのも時間を買ってる意味があるし、元気なうちに仕事を辞めるのも、そうですよね。 残された時間が短くなればなるほど、どうにかならぬかと、時間を買う算段をするようになるのでしょうか。 ということで、来年の4月から先の時間を買います。 料金は放棄した年収額ということです。 僕の時間も、ここまできたら安い。(^ω^) |