四神    2004/06/12
 
 
メダカのおチビさんたちが元気な動きを見せてくれています。
普通の黒メダカだけは、自然に増えています。白と青と赤メダカは、卵を見つけては別の水槽に保護し、そこそこ。
2匹までに減少し心配していた白メダカも、多分、いくらかは増えているはず。
というのは、まだおチビさんすぎて、よくわからないからです。
なんとなく透明系は、青メダカか白メダカかどちらかなんだけど。
 
今朝、目がさめて、先日の飲み会の席で「最近は庭いじりで癒されている」といってたお兄さんのことを思い出しながら、癒されるといえば、僕はメダカだなぁとひとりうなずいていたら、ふと気が付き、はまり込んでしまったことがあります。
それは、メダカの色のことです。
黒、赤、白、青。
これって、もしかしたら深い意味と結びついていますよ。
『さよなら怪傑黒頭巾』
『赤頭巾ちゃん気をつけて』
『白鳥の歌なんか聞えない』
『青髭』
いうまでもなく、これは庄司薫(福田章二)の四部作です。
知ってますよね。
 
ところで、話はこれからです。
古代中国では、北に玄武、東に青竜、南に朱雀、西に白虎、の四神が四方を守っていると考えられていました。(古代中国に成立した五行説に由来します)
その四神はそれぞれ色を持っており、玄武が黒、青竜が青、朱雀が赤(朱)、白虎が白。庄司薫も、そうしたことを意識してやってると何かの雑誌に書いていたと記憶しています。
付け加えれば、その中央に位置する色(天位)が黄色(金色)で、これらの色が正五色といわれ、天地万物を組成している五つの要素として尊ばれ、聖人君子たちの衣装などに用いられていたわけです。
中央の黄色は、中国の大地とも皇帝の位ともいわれていますが、それを守る四神は、要するに黒、赤、白、青であり、天地万物を組成している主要素だったということです。
これらの方位は、青春、朱夏、白秋、玄冬として時間とも対応しているんですよね。青春なんて、「またかよ」みたいな感じで、手垢のついた陳腐な言葉だと思ってる人が多いと思いますが、僕はいつまでも大切にしたい気分です。
 
こうした話と、たまたま我が家に来たメダカの色って、偶然なんでしょうかね。
果たして、金色のメダカは存在するのか?
突然変異で、明日にも我が家の庭に出現するのか!
あるいは、僕そのものなのか。
しかし、白秋かぁ…。
 
 
 

 
前の話へ戻る 次の話へ進む
 
【夢酒庵】に戻る

【MONSIEURの気ままな部屋】に戻る