Good Night    2004/12/31
 
 
 2004年の大晦日にテレビの前にいますが、心が寝てます。まったく動きません。
 以前は、見たい番組が目白押しだったように記憶しています。家族で、激しくチャンネルの奪い合いをしてましたよ。
 今ならテレビも3台あるし、ダブルウィンドウだってあります。
 なのに、今年の暮れは、どうしてこんなにつまらないんだろう。
 もし、これが今という時代なのだというなら、僕が時代遅れになりつつあるというわけでしょう。
 今年に限った話ではなく、20年も30年も留守をしていた僕ら世代の自業自得かもしれません。丘の上にたつ、ペナペナの板で作られた、みんな同じ格好をした小さな家を守るために、僕らは何かを犠牲にしてきましたから。
 だけど、こんな番組たちが本当に時代を反映してますか。
 歌番組では、忘れられてた人たちや、子供たちばかりが踊ってる。
 殴り合いも、アクセントとしては悪くないかもしれないけど、チャンネルふたつも潰しますか。
 少なくとも、明確にかぶってますよ。
 
 ああ、僕らは何を観たかったのだろうね。
 ラジオは、まだ混沌を切り開こうとしてくれてるのかな。
   
 
 

 
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