「女流」は差別語だという意見があることを知りました。 対応する「男流」という言葉がないことを理由にあげて、女性だけ蔑視していると言ってるらしい。 そういえば、新聞などでも、「女流本因坊」など固有名詞以外では見かけなくなりましたね。芸術などの分野では、よく目にしていたような気がするのに。 女流も、遂に言葉狩りに…。 そもそも女流って、いつごろから、誰が言い始めたのでしょうかね。 辞書によると、まんざら悪い意味じゃない。女性の芸術家とか、女性で活躍してる人の意だと。 ex. “女性の芸術家や技術家などにいう。「―画家」” これらのどこが蔑称か、と思いますよね。 僕なりに掘り下げてみると、囲碁と将棋では、同じように「女流棋士」といっても、実は、意味が少し違うんです。 囲碁の場合は、女流とは単に女性のプロ棋士というだけの意味で、あくまでも男女対等の実力の世界です。 これが将棋となると、本来のプロ枠に入れない実力的にワンランク下の、女性限定の特別枠というのがあって、この人たちのことを「女流棋士」といってるんです。 もちろん女性でも将棋のプロになれるのですが、力及ばず、男女対等のプロの世界には、現実問題として女性は現在ひとりもいないんですね。 もしかしたら、将棋の世界の周辺にいる人が言い出したのでしょうか。でも、だからといって、「女流」が差別語だというのは見識を疑います。 要するに、一方的に、馬鹿にされてる気がすると言ってるのでしょうが、それはどうなんでしょうか。 囲碁の世界では、プロは男女対等ですから、「女流」の呼称に差別的な意味合いが解釈として入り込む余地はありません。 それより何より、そもそも、誰も蔑視してませんから。 純粋に考えてみると、「女性」+「品格」=「女流」とさえ思えます。 風雅な分野でしか、「女流」という言葉は用いられませんから。 いくら聡明でも、女流医師とはいいませんから。いうなら「女医」ですから。 男医がないから、女医も差別用語というのでしょうか。 いうかも、ね。(汗) 卑しい心で見ると、美しいものまで歪に見えてしまうのでしょうか。 新聞も、その程度の見識であったかと、残念です。 女流…。 なんとなく優雅だし、格調高く感じますが、僕だけ? 紫式部を連想したりして。 |