フォークグループ「かぐや姫」を世に知らしめた名曲「神田川」。 拓郎ならぬ、きたろうさんが、いまテレビで、 「あれ、どういう意味か知ってる?」 と、仲間の大竹さんと斉木さんに振っています。 「ボクらの時代」という番組です。 彼によると、作った人に聞いたとのことですが、こうです。 「あの歌は女性の気持ちとして書かれているけど、実は、書いた男の気持ちなんだよ。 当時は運動(学生運動のことか)をしていただろ。 だからさ、あなたの優しさが怖かったというのは、この人と結婚してしまうと、幸せな家庭に入り込んでしまって運動を省みなくなるかも知れない。 それが怖かったと、そういう意味なんだよ」 話を大竹氏が引き継ぎます。 「だから、女房は優しくない方がいいんだよ。 冷たいのがいい。 だから俺たちも頑張れたんだよ」 それまで散々、奥様に苦労をかけた話をしてたんです。 売れない、芝居では食えない時代が長くて。 3人とも、それぞれが奥様に苦労をかけて。 ヒモのように食わせてもらってたのに、こうですよ。 でもね、実は、それはもうそのとおりなんです。 そんなことは、もう大昔から、とっくに。 あのソクラテスの逍遥学派の時代からわかっていたこと。 そう、世に言う「ソクラテスの妻」です。 僕だって、M気のある優しい女性と結婚してたら、小説なんか書こうとも思わなかったでしょう。 絵や詩はもちろん、曲だって書いてなかっただろうと、確信を持って断言できますとも。 筆談夫婦と笑わば笑え。 富貴名門の乙女に恋するを、純情の恋と誰が言う。 |