選挙の妄想    2003/11/12
 
 
 投票に行かない人たちというのは、ありきたりの理屈をぶつけても、なかなか 動かないということは歴史が示しているとおりです。個人的にも、パソコン通信 の時代から、ネットで何回も主張し議論した記憶があります。でも、全体的な印 象としては、若い人たちは総じて、自分ひとりがどうこうしても何の効果もない から…みたいな感じで、すこぶる反応が悪かったわけです。
 なるほど、一票だけについていえば、投票に行こうが行くまいが結果には何の 影響も出ないかもしれません。その点については認めてもいい。だけど、だからといって、今のままでいいはずがありません。有権者の半分くらいしか投票に参加しな いで、その内の半分くらいの指示しか受けてない政党が国を動かしているという 現状は、どうも感心しません。なんとかして、もう少し投票率を上げたいのです 。一票だけでなく、結果的に、何百万票を動かしたい。
 それで思い出したことがあります。
 公明党のことです。この政党が出来たとき、世の中の反応は全体的に冷ややか なものがありました。そんなふうに、世の中の反応が冷ややかな中で唯一評価す る意見があって、それは、「公明党は、それまで投票に行ってない層を掘り起こ した」というものでした。
 
 つまり、投票率を上げるひとつの方法として、それまで投票というものに関心 の無かった層、選挙に関心のない層に興味を持ってもらうという方法があって、 これはうまくやれば相当有力だと思うのです。では、どういう人たちを掘り起こ すのか。
 そこで考えました。
 新たな狙い目は、若い人たちでしょう。そして、彼らをターゲットにするなら 、彼らが関心を持っている候補者を立候補させれば、と。
 例えば、歌手やコメディアンです。
 人気歌手は、CDをリリースするたびに、何百万枚という単位で売り上げてい ます。もしも、この、CDを買ってる人たちを動かすことが出来たら。
 衆議院小選挙区だと、2、3万票で足ります。何百万票もいりませんから。
 
 これまで投票に行ってなかった層を、有為の歌手やコメディアンたちが掘り起こ して、2、30人当選して同一会派を作ったら…などと考えてしまうのはどうかし てますかね。今の情勢なら、政局のキャスティングボードを握って、国を動かせ ちゃうんだけどなあ。
 
 
 

 
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